どうしようもないね

綿矢りさの「かわいそうだね」を買った。

「インストール」は面白かったし、映画も良かった。

(それに神木隆之介は同い年だ。)

「勝手に震えてろ」はすごく染みた。

あそこまではこじらせてないけど、

私も遠からず、である。

読む前に、誕生日だと言った知り合いにあげてしまった。

(私はたびたび人に本をあげてしまう。そう、前にもこんなことがあった。返してもらうつもりだったけど、風呂で読んだと言われたから反射的にあげる、と言ってしまった。絶版に近い本だったからふたたび購入するのには少し苦労した。)

誕生日に「かわいそうだね」というタイトルの本をプレゼントするのは少し躊躇したけど、

その人は「いいタイトルだな、読んで欲しけりゃもらうよ」と言っていたので、じゃあ読んでと答えた。

「かわいそうだね」はもそもそとメッセンジャーバッグにしまわれていった。

ふたたび自分用に「かわいそうだね」を買った。

初恋の人の名前を、サイトのパスワードにするくらいには私は気持ち悪い。